お客様事例


階層をまたぐ洞察によりCitrixのログイン時間を500%高速化

Citrixのログイン時間を500%改善

問題のトラブルシューティング時間を50%短縮

トラブルシューティングと診断の費用を年間354,500ドル節約

始まり


Citrix XenDesktopがデプロイされたIT環境のトラブルシューティングが困難で時間がかかっていた

Seattle Children's HospitalのIT組織は、25か所の異なる物理的な場所にわたって8,500人以上のユーザを対象に100を超えるアプリケーションをサポートしています。「当院の環境は、考えられるテクノロジをほぼすべて詰め込んだ環境です。」と話すのは、エンタープライズ・アーキテクチャ担当シニア・ディレクタのTim Holt氏です。「その結果、エンドユーザの視点からパフォーマンスをトラブルシューティングすることが非常に困難です。」

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わずか数時間でExtraHopがVDIマシン内の「ゴースト」を見つけて以来、私は信奉者になりました。VDIを使用するのであれば、ExtraHopは不可欠です。

Wes Wright氏
CIO, Seattle Children's Hospital

転換


ExtraHopによりL2~L7のすべての通信に対する洞察を獲得し、トラブルシューティングの迅速化を実現

Seattle Children's Hospitalは、より高い可視性を求めてExtraHopに注目しました。ExtraHopには、これまでのどの監視製品でも提供されていない機能、すなわち環境を通過する大量のワイヤ・データをタップする機能があったからです。ワイヤ・データとはL2~L7のすべてのシステム間通信であり、完全な双方向トランザクション・ペイロードを含みます。### アプリの実際の動作を認識 Seattle Children's Hospitalは階層をまたぐ可視性を初めて手に入れ、トラブルシューティングの問題をコンテキストの中で理解できるようになりました。「ExtraHopに匹敵する製品は見たことがありません。」と話すのは、シニア・システム・インフラストラクチャ・チーム・エンジニアのBruce Fulton氏です。「私たちはこの方法で、さまざまなアプリケーションを通過するトランザクション・フローを終始確認しています。これほどのエンドツーエンドの視点は、以前に使用していたテクノロジではとても得られませんでした。」「ネットワーク・スニファなどは熟知しています。」とHolt氏は付け加えます。「しかしこうしたツールで得られるのは未加工のデータだけです。ExtraHopで得られるような、複数の層にわたってコンテキストが関連付けられたものではありません。」### 手探りのトラブルシューティングの終焉 ExtraHopを導入するまで、ITインフラストラクチャ・チームは、「無罪が証明されるまでは有罪」という時間のかかるトラブルシューティング・アプローチを取らざるを得ませんでした。このため、明白でない問題を診断しようとして20%以上の余分な時間を取られていました。ExtraHopのおかげでその時間が半減しました。「気が付くといつも、問題が特定のテクノロジ・サイロによるものではないことを証明しようとしていました。」とHolt氏は言います。「まずネットワーク・チームがたっぷり時間をかけてネットワークが想定どおりに動作していることを証明します。それが証明できたら次のレベルのスタックに進むという具合でした。『ここに問題がなければ他のところにあるに違いない』というように。」

成果


患者と過ごす時間がシフトあたり32分以上増加

ExtraHopにより、Seattle Children's HospitalのITチームは、主要アプリケーションのエンドユーザ・エクスペリエンスを大幅に改善し、業務の効率化に必要となる重要な洞察を獲得しました。### 高速なCitrixログイン Seattle Children's Hospitalは仮想デスクトップ・インフラストラクチャ(VDI)に大きく依存しており、約3,000個のWindows 7デスクトップをCitrix環境を介して提供しています。ExtraHopでトラブルシューティングを行うことにより、Citrixのログインとアプリケーションの起動を大幅に向上させることができました。これらはエンドユーザ・エクスペリエンスを測定する主要メトリックです。Seattle Children's HospitalのITチームは、数週間をかけて、毎朝午前8:30前後にCitrix XenDesktopのログインが極端に遅くなる問題の原因を特定しようとしていました。不可解なことに、ログイン時間が12秒から平均で1分程度にまで増加していました。ExtraHopをインストールするとすぐに問題が特定され、ストレージ層での重大な競合が原因だとわかりました。あるエンドユーザがログインのたびに「マイ ピクチャ」フォルダから2 GBの写真を意図せず読み込んでいたのです。この洞察から、Seattle Children's Hospitalは「マイ ピクチャ」フォルダの使用を制限し、他の最適化も実施しました。ユーザの評判は上々で、VDIデプロイメントの拡張が容易になりました。「朝の回診時に医師がワークステーションからワークステーションへ移動してデスクトップを起動することを想像してください。」とHolt氏は言います。「できる限りすばやく接続・切断する必要があります。30秒くらいでは大したことがないように思えるかもしれませんが、それを30回、40回と繰り返せば膨大な時間の無駄になります。」### サードパーティの説明責任の強化 ExtraHopの実装前は、ITチームがSaaSおよびサードパーティのホステッド・アプリケーションのパフォーマンスの問題をトラブルシューティングしようとしても、十分な可視性がないことが多く、根本原因を特定したり、ベンダやサービス・プロバイダの主張を確認したりできませんでした。「当院ではLawson社のホステッドERPアプリケーションを使用しています。今ではLawson社のチームが、当方のサイトとLawson社の外部サイト間の全通信のメトリックをサーバの処理時間やラウンドトリップ時間ごとに分類して確認し、どこに問題があるか調査できるようになりました。」とFulton氏は言います。### ITスタッフの能力を強化 「ExtraHopを使用するために本当に必要なものは、OSIモデルの知識です。」とFulton氏は言います。「OSIレイヤの説明を聞けば、どのITスタッフでも実に簡単にExtraHopを仕事に応用できます。当院の開発者とアプリケーション・サポート・チームは、ExtraHopにすっかり夢中になっています。ExtraHopのおかげで、アプリケーションがどの程度効率的に動作しているかについて新たな洞察が得られるからです。」ExtraHopは、Seattle Children's HospitalのITスタッフが複雑なアプリケーションの実際の動作状況を把握するのに役立ちました。「以前はいつもこう聞いて回っていました。『ここで何が起こっているか具体的に説明してもらえませんか? たとえば、Cernerアプリケーションのログインの問題です、というように』。しかし、エンドツーエンドで説明できる人はほとんどいませんでした。」とHolt氏は言います。「今ではExtraHopのおかげで、すぐに説明できるスタッフが15名以上います。その数はさらに増加中です。」### トラブルシューティングの迅速化 = 年間354,500ドルの節減 Seattle Children's HospitalのITインフラストラクチャ・チームは以前、明白でない問題の診断に20%以上の余分な時間を取られていました。ExtraHopの導入により、ExtraHopプラットフォームのトレーニングを受けた担当者の場合、その時間が半分に減りました。インフラストラクチャ・チームが40人で構成されており、シアトル地域のIT運用エンジニアの平均給与を88,625ドルとすると、節減可能な金額の合計は初月だけで約29,500ドル、年間では354,500ドルにも上ります。### 低速なログインの隠れたコスト 臨床医と看護師は、Windows 7仮想デスクトップへのログインとログアウトを繰り返しながら病院内を移動します。1人の看護師が12時間のシフト中に40台超の異なるデバイスにログインすることもあります。そのため、ExtraHopで接続・切断時間を削減できれば、結果的に治療の生産性と品質に多大な好影響があります。