お客様事例


Concur社、競争上の優位性を維持するためにスケーラビリティを強化

1.4 TBのmemcacheのデプロイによってアプリケーション・パフォーマンスの20%向上を達成

キャッシュ利用の1日あたりのヒット数を13,000から5億以上に拡大

キャッシュに最適なSQLワークロードを特定し、SQLクエリの応答時間を10分の1に短縮

始まり


Concur社は自社のデータベース・インフラストラクチャを最適化するため、トランザクションに関する洞察を必要としていた

Concur社にとってアプリケーション・インフラストラクチャの効率を最適化することは、競争上の優位性を確立することを意味します。ERP市場最大のSaaSプロバイダであるConcur社では、パフォーマンスと規模を絶えず追求することによって、より優れた製品の、より低価格での提供を実現しています。*「Concurが年間に処理する出張・経費レポートの金額は500億ドル以上に上ります。これは全世界の合計のおよそ10パーセントに相当します。」とConcur社のアーキテクチャ・サービス担当ディレクタであるDrew Garner氏は述べています。「SaaS製品としての弊社の製品価格は、各経費レポートの処理コストと直接結び付いています。リソースの節約に日々取り組み、明日は今日より少ないリソースでトランザクションに対応できるようにする必要があります。それができなければ、他社に先を越され、競争に負けてしまいます。」スケーラビリティと速度を高めるために、Concur社は自社製のキャッシュ・システムをmemcacheに置き換える取り組みを開始しました。memcacheへの移行の最良の候補を特定するにあたって、Concur社の研究開発業務チームは、何千ものデータベースでのSQLクエリのパフォーマンスを分析する必要がありました。また、memcacheのパフォーマンスを監視し、このパフォーマンスをアプリケーション・インフラストラクチャの他の層のアクティビティと相関させる必要もありました。

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リソースの節約に日々取り組み、明日は今日より少ないリソースでトランザクションに対応できるようにする必要があります。それができなければ、他社に先を越され、競争に負けてしまいます。

Drew Garner氏
アーキテクチャ・サービス担当ディレクタ, Concur社

転換


Concur社、ExtraHopを使用して毎日20億件以上のクエリとトランザクションのパフォーマンスを追跡

Concur社は自社のアプリケーションのデータベース層とキャッシュ層を最適化するため、ExtraHopとの連携によりmemcacheの分析を実装しました。ExtraHopシステムは、アプリケーションのネットワーク、Web、データべース、ストレージの各層を網羅するリアルタイムのトランザクション分析をワイヤ・スピード(最大10 Gbpsの持続速度)で提供します。### Memcacheの監視 「Concurでは、1.4テラバイトのmemcacheに5,200万項目を保存して、ミリ秒未満のアクセス時間と応答時間を実現できましたが、特定のキーを見つけるためのクエリをシステムに対して実行すると、どうしてもパフォーマンスに大きな影響を及ぼしてしまいます。」とGarner氏は説明します。「ExtraHopは、ネットワーク上を通過するトランザクションをパッシブに分析することによって、この可視性を提供してくれます。」あるケースで、研究開発業務チームはExtraHopシステムを使用することによって、デフォルトの1 MBの制限を超過しているために保存されなかった特定のmemcacheキーを見つけることができました。「問題を検知し、原因となっているキーを見つけることができた製品はExtraHopだけでした。この情報に基づき、アプリケーションで圧縮を適用して問題を修正することができした。」とGarner氏は語ります。「通常、memcacheの監視にはサーバ側とクライアント側のメトリックが使用されますが、その中間で重大なアクティビティが多数行われています。ExtraHopを使用すれば、memcacheの実装をエンドツーエンドで監視できます。」### データベースの最適化 Concur社では、memcacheの他に、データベース層のパフォーマンスとスケーラビリティの監視と最適化にもExtraHopシステムを使用しています。「毎日、数千台のデータベース・サーバで20億件のSQLクエリを実行して10テラバイトのSQLデータを送り出しています。これが当社のアプリケーションの『頭脳』であり、当社のDBAは、この頭脳を最大限の効率で稼働させるためにExtraHopを活用しています。」とGarner氏は語ります。特に研究開発業務チームでは、ExtraHopを使用して、重要なSQLクエリやストアド・プロシージャのうち、パフォーマンスが悪いものを特定しています。「ExtraHopシステムの分析機能をカスタマイズして、SQLクエリの総合的なウェイトを調べられるようにしました。これは、個々のクエリの実行回数に、データを返すのに必要な時間を掛けることによって計算します。」とGarner氏は説明します。「ExtraHopは、当社のデータベース・インフラストラクチャ全体に対してこの分析を継続的にリアルタイムで実行できる唯一のソリューションです。」SQLのパフォーマンスを測定するもう1つのアプローチとして、プロファイラを使用して各データベースでSQLトレースを定期的に実行するという手法も考えられますが、Concur社のインフラストラクチャの規模を踏まえると実行は困難です。「DBAにとっての選択肢の1つは、各データベースでのトレースの実行ですが、これはハイウェイの一部分にスポットライトを当てるようなものです。もう1つの選択肢であるExtraHopシステムを使用すれば、ハイウェイ全体に照明を当てることができます。」とGarner氏は語ります。### 柔軟なリアルタイム分析 Concur社がExtraHopで大きな成功を収めた理由の1つは、アプリケーション・プロトコル・レベルでのスクリプト化可能なイベント処理に基づくリアルタイム分析のフレームワークである、アプリケーション・インスペクション・トリガ・テクノロジを使用したことです。「アプリケーション・インスペクション・トリガを使用して、調査したい特定のリアルタイム・メトリックを対象として設定しています。」とGarner氏は語ります。「たとえば当社では、3つの異なるサイトをホストする60台のフロントエンドWebサーバのプールで、HTTPリクエストの中断が異常に高い割合で発生していました。このプールへのトラフィックは非常に多いため、当社のユーザ・エクスペリエンス監視ツールによる問題サーバの切り分けはきわめて困難でした。ExtraHopシステムの分析機能をカスタマイズすることによって、デバッグ・モードに設定されたサーバを特定することができました。デバッグをオフにしたところ、すぐにHTTPリクエストの中断が95パーセント減少したことをExtraHopで確認できました。」

成果


Concur社、競争上の優位性を維持するための効率の向上を達成

ExtraHopシステムの使用により、Concur社は、パフォーマンス目標の達成に必要な時間と労力を最小限に抑えながら、競合他社よりも高速かつ効率的にアプリケーションを実行しています。### 競争上の優位性の維持 Concur社は、データベースとストレージのインフラストラクチャのパフォーマンスを調整することによって、使用量が増加しているにもかかわらず、ITコストを最小限に抑えています。ExtraHopシステムは、この最適化で重要な役割を果たし、Concur社におけるmemcacheに移行すべきSQLワークロードの容易な特定とmemcacheデプロイメントの調整に役立っています。「Concur社のようなサービス・プロバイダは、インフラストラクチャを効率的に拡大する方法を常に模索し続けなければ、他社に後れを取るおそれがあります。」とGarner氏は語ります。「スケーラビリティを重視したことも幸いして、Concur社は営業経費を最小限に抑えながら収益を伸ばすことができました。今後、当社が国際的に事業を拡大し、Concur Connect Platformなどのプラットフォーム・サービスを成長させていくなかで、規模はますます重要になります。ExtraHopは、効率を継続的に高め、競争上の優位性を維持するために必要なインテリジェンスを提供してくれます。」### 顧客体験の向上 Concur社は、ExtraHopシステムを使用して、自社のサービスの速度と信頼性に影響する、捕らえにくい問題を検知しています。「ExtraHopシステムを使用することで、一部の顧客のみに時折影響する、他のツールでは容易に特定できない、断続的な捕らえにくい問題を掘り下げて解決することができます。」とGarner氏は語ります。「たとえサービスレベル・アグリーメントに違反しない問題であっても、当社にとっては、こうした問題を把握し、できるだけ早期に解決することが重要です。」### 従業員の生産性 ExtraHopシステムを通じて、アプリケーションのすべての層にわたる包括的な可視性と、的確で実用的な情報が確保されることで、Concur社の研究開発業務チームのメンバーはこれまでより多くの成果を達成することができます。「ExtraHopシステムのアプリケーション・インスペクション・トリガ機能を使うことで、意思決定を行って対策を講じるために必要な、目標とする情報をすばやく取得できます。」とGarner氏は語ります。「多くの場合、ExtraHopシステム以外の手段を使用した代替策は、時間と労力が非常にかかるため実用的ではありません。ExtraHopがあれば、当社のスリム化されたスタッフ体制でも、成長を続ける数千ものデータベースと拡大し続けるmemcacheデプロイメントを管理することができます。」*Concur社は、2010年のソフトウェア総売上高において最大のSaaS ERPプロバイダとなっています。Gartner Research、「Market Share Analysis: ERP Software, Worldwide, 2010」、2011年4月。